ゴミ捨てを口実に。

🌙 シンシアの月あかり

🌙

不機嫌でもいい。
今日も「いってらっしゃい。」を言えた朝。


「いってらっしゃい。」

そう言いたくて、

わたしは、

ゴミ袋を持って外へ出ました。

もちろん、

ゴミも捨てたかったけれど(笑)

本当は、

娘の後ろ姿を、

もう少しだけ見送っていたかったんです。


昨日も。

そして今日も。

ももは、

二日続けて、

遅刻せずに学校へ行きました。

雨の日も。

曇りの日も。

もちろん、

順風満帆だったわけではありません。


昨日、

学校から帰ってきたももは、

「つかれたー。」

と一言。

その一言には、

今日一日を、

ちゃんと歩いてきた重さが、

詰まっていました。

重いリュックを背負って。

急な坂をのぼって。

歩道橋を渡って。

線路を越えて。

家まで帰ってきた。

毎日、

30分近く歩く道。

その道を、

ちゃんと行って、

ちゃんと帰ってきた。

それだけでも、

十分すごいことなんだと思いました。

習字でついた墨は、

足にも腕にも残ったまま。

お風呂にも入らず、

少し不機嫌な夜でした。

だから今朝も、

「今日は難しいかな。」

と、

少しだけ思っていました。

でも、

ももは、

不機嫌なまま起きて、

身支度をして、

学校へ向かいました。

笑顔じゃありません。

ごきげんでもありません。

それでも、

歩き出しました。

その背中を見ながら、

わたしは思いました。

😊

今日も、

歩き出せた。

それだけで、

十分だった。

その一歩は、

昨日の続きだったから。

不機嫌でもいい。

笑えない日でもいい。

疲れている日でもいい。

それでも、

歩き出せる朝はある。

それで、

十分なんだと思います。

「いってらっしゃい。」

そう言いながら、

わたしは心の中で、

もう一つの言葉を、

そっとつぶやいていました。

「ありがとう。」

今日も、

歩いてくれてありがとう。

帰ってきてくれてありがとう。

そして、

少しずつ、

自分のペースで、

満ちていくことに、

ありがとう。

🌙

空を見上げると、

月も、

毎日少しずつ形を変えています。

満ちる日もあれば、

細くなる日もある。

人も、

きっと同じ。

昨日できなかったことが、

今日は少しだけできる。

また明日は、

休みたくなる日もあるかもしれない。

それでも大丈夫。

焦らなくていい。

人生は、

少しずつ満ちていくから。


🌙 今日のしおり🌿

ゴミ捨てを口実に、

「いってらっしゃい。」

を言えた朝。

その後ろ姿を見送りながら、

今日も、

「大丈夫。」

をひとつ受け取りました。

🌙

ある朝、

ゴミ袋を片手に、

少しずつ遠ざかる後ろ姿を見送りながら。

momo moon / シンシア

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